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2018年04月08日

ハラ灸と体幹トレーニングとウエイトトレーニング

昨日の記事「ハラ灸のススメ」の続きです。

ハラ灸をするだけでも心身のバランスを調える効果が期待できますが、
組み合わせることでより効果を発揮します。

ハラ灸でハラの深いところにエネルギーが浸透すると、
「丹田」や「軸」などと呼ばれる身体意識を感じやすくなります。

僕が「インナーモード」と呼んでいる意識です。

ハラ灸(を効果的にやる)だけでもインナーモードは深まりますが、
さらにその意識を深めるために役立つのが、
体幹トレーニングです。

そして、体幹トレーニングの王道といえば、プランクです。

ハラ灸と体幹トレーニングとウエイトトレーニング


体幹トレーニングについては、
否定的な見解を持つ専門家も目にします。

よく見かける否定的見解、その1

「体幹トレーニングは、カラダを固めてしまう」

僕の見解は、

「カラダを固めないように体幹トレーニングをやればいい。」

確かに、
プランクをやってみてもらうと、
カラダを固めるようなプランクをやってしまう方が、
多いんですよね。

なので、否定したくなる気持ちはわかるのですが。

でもそれは、
プランクという種目が悪いのではなく、
プランクのやり方が悪いだけなんです。

「包丁で指を切る人が多いから包丁は使うな」

とは、ならないでしょう。


次です。

よく見かける否定的見解、その2

「ウエイトトレーニングでも体幹は鍛えられるので、あえて体幹に絞ったトレーニングはしなくていい」

僕の見解は、

「ウエイトトレーニングでは深められない意識が、体幹トレーニングで深められる」

確かに、
「体幹トレーニング=体幹のインナーマッスルを鍛える」
という定義で考えるならば、
ウエイトトレーニングでも体幹のインナーマッスルは使うし鍛えられるので、
わざわざ体幹トレーニングを取り入れる必要はないかもしれません。

でも、
体幹トレーニングの醍醐味って、
そんな表面的なものではないのですよ。

僕にとってのプランクは、

「●●筋(インナーマッスル)に効かせて鍛える」

みたいな話ではなく、
深部の感覚を深めるために効果的なエクササイズ(プラクティス)なのです。

強くするのではなく、深めるんですよ。

強いと深いの違いが感覚でわからないと、

「ウエイトトレーニングでもインナーマッスルに効くんじゃ」

みたいな話になってしまうのです。

違うんです、方向性が。

深部の感覚が定着していない状態でウエイトトレーニングに励んでも、
深部の感覚は育ちにくいです。

でも、
深部の感覚が定着した上で、
その感覚が抜けないようにしながらウエイトトレーニングをやると、
さらにその感覚は深まります。

なので、僕の感覚では。

①ハラ灸などをやって、深部感覚を育てる

②体幹トレーニングで、深部感覚をより深める

③ある程度深部感覚が定着したら、
その感覚を保持しながらウエイトトレーニングをやる


こんな感じで段階を踏んでいくと、
スポーツ的にもハイパフォーマンスが出せるようになると思いますし、
心身の調和という意味でも効果的だと思います。

深部感覚派の人はウエイトトレーニングを毛嫌いするし、
ウエイトトレーニング派の人は深部感覚みたいな怪しい(と思い込みで決めつけている)ものをバカにするし。

体幹トレーニングやウエイトトレーニングは、
カラダをかためる?動きがかたくなる?


いやいや、かためないようにやればいいだけですし、
しなやかな身体意識の延長にウエイトが入れば、
さらに感覚は深まりますよ。

身体意識だけじゃ通用しなくて、
筋力や筋量が必要になる状況・状態もありますし。

逆に。

ウエイトトレーニングだけやってれば、体幹も鍛えられる?

いやいや、ウエイトだけでは深部の繊細な感覚は育ちにくいですよ。

カラダを上手に扱えるようになるには、
やみくもに筋力や筋量を増やすだけではなく、
連動性やしなやかさが重要になってきます。

じゃあファンクショナルトレーニングやクリーンなどをやればいいじゃんって言うかもしれませんが、
それもそうなんですが、ちょっと違うんですよね。

もっとこう、より繊細な感覚なんです。

丁寧に丁寧に自分の内側に入っていかないと、得られない感覚なんです。

すみません、自論を語りすぎてしまいました。

今回お伝えしたかったことを短くまとめると。

「ハラ灸で育てた感覚は、プランク(カラダをかためないやつ)をやるともっと深まるよ」

ということでした。

「なんだかよくわかんねーよ」

という方も多いかもしれませんね。

よくわかんねーですよね。

僕なりになるべく伝わりやすいように書いたつもりですが、
やっぱり感覚を言葉にするのは難しい。

僕も書いててよくわかんなくなってきました(笑)

個人セッションにお越しいただければ、
言葉だけではなく体感していただくことも可能です(体幹だけに)。

それはイヤだという方は・・・

まず、いつものようにプランクをやってみてください。

その後、ハラ灸をやってみてください。

(この方法で→「ハラ灸のススメ」

ハラ灸でおなかの深部にエネルギーが通った感覚を感じたら、
なるべくその感覚を逃さないようにしながら、
再度プランクをやってみてください。

うまくいけば、
ハラ灸で育てた感覚が、
プランクでさらに深まる感じを実感できると思います。

プランクで深まった感じが定着したら、
さらにその感じを逃さないようにしながら、
ウエイトトレーニングをやってみる。

すると、もっともっと深まるんです。

ハラ灸と体幹トレーニングとウエイトトレーニング

最後に、もう1度。

僕が推奨したい流れは、こんな流れです。

①ハラ灸などをやって、深部感覚を育てる

②体幹トレーニングで、深部感覚をより深める

③ある程度深部感覚が定着したら、
その感覚を保持しながらウエイトトレーニングをやる


①は、僕が整体施術でサポートしたい感覚でもあります。

心身のバランスが崩れているときは、
まず①をしっかりやって、
深部感覚を育てることが大事だと思います。

その時期を卒業したら、
②→③とステップアップしていけるといいですよね。

と、思います。

ではでは、ありがとうございました。

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Posted by 照喜名 弘彦 at 23:15