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2010年03月15日

yayumi-hamaさんへ

以前コメントをいただいたyayumi-hama様。

記事にてお返事させていただくとお約束していたのにもかかわらず、
10日も過ぎてしまいました。

大変申し訳ないです。

ブログ記事でどこまで伝わるかわかりませんが、
出来る範囲でお答えさせていただきます。


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照喜名様、大腿筋膜張筋で検索を掛けてここにたどり着きました。
横浜在住の40代男性です。私もここに書かれている通りの症状で、臀部から大腿部の外側がパンパンに張り、その結果ランニングをしても直ぐに張脛靭帯炎になり1ヶ月休んでは再発、1ヶ月休んでは再発を繰り返しています。カイロや鍼灸に行き、緩めてもらったりしていますが、根本的な解決には至っておりません。只、共通して言われているのが内転筋と中臀筋が弱いと。
ここに書かれている中臀筋及び内転筋のエクササイズを教えていただくわけにはいかないでしょうか。本来であれば治療院へ伺うべきなのですが、何分遠いものですから。宜しくお願いします。
Posted by yayumi-hama at 2010年03月05日 13:20

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これはですね、ランナーの方に非常に多いんです。

腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)またの名を、ランナーズニー(ランナー膝)。

大腿部の外側、膝近くに炎症が起こる症状なのですが、
なんでその腸脛靭帯に炎症が起こるかというと、
そこに負担がかかりすぎているからです。

で、そこに負担がかかりすぎてしまう理由はたくさんあるのですが、
よくあるパターンのひとつとして、「中臀筋の弱化」があります。

腸脛靭帯の起始部(きしぶ。始まりの部分)は大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)というので、
まぁ同じものです。

中臀筋と大腿筋膜張筋は骨盤・大腿部の外側についているという点で共通しています。

で、骨盤・大腿部の外側の筋肉の働きとしては、足を外に開く(開脚)ももちろんそうなんですが、
立った状態・歩いたり走ったりした状態・・・要は地面に接地した状態でいうと、
体重を支え安定させるという働きを担います。

なので、ランニングでいうと、
地面に設置している側の脚の中臀筋や大腿筋膜張筋がしっかり働くことで体重を支えてくれてるんですね。


そこで、この2つの筋肉のうち、1つの働きが弱くなるとどうなるでしょうか?


もちろん、もう1つの方に負担がかかり過ぎてしまいますね。

中臀筋が弱いと、大腿筋膜張筋(腸脛靭帯)の方に負担がかかりすぎてしまうということです。

それがつもりつもって腸脛靭帯炎という炎症を引き起こしてしまうんですね。


で、そこでその腸脛靭帯をマッサージで緩めたとしても、当たり前ですが小手先に過ぎず、
それよりもっと踏み込むには原因となっている中臀筋の弱化を改善しなくてはなりません。


yayumi-hamaさんは、それはもうわかってらっしゃるんですよね。


これは他の読者の方々に向けた簡単な解説でした。


まずは、中臀筋と大腿筋膜張筋のエクササイズの違い。


この動画が大変参考になると思います。

1月の大阪WSの動画です。

PCからご覧ください。





この動画では前半に大腿筋膜張筋・そして後半に中臀筋の筋出力チェックをしています。

見ていただければわかると思うんですが、
大腿筋膜張筋をメインで使うときはただ開脚をするだけではなく、ちょっと股関節を曲げ内ひねりをしています。

そして中臀筋をメインで使うときはただ開脚をするだけではなく、ちょっと股関節を伸ばしています。


なので、中臀筋のエクササイズは、ちょっと股関節を伸ばし(脚を背中側にそらし)、開脚して戻して・・・の動きになります。

立位でも側臥位(横向き寝)でも、出来ます。


戻す動きをゆっくりにするのがポイントです。

あとは動画の中でも解説してますが、開脚時に腰を使わないようにすることも効果を上げるポイントです。

次に、内転筋のエクササイズ。


またまた動画をご参照ください。






この動画は内転筋の筋出力チェックですが、
動画のように横向きに寝て下の方の脚を上げたり下げたりすれば、内転筋に効きます。

これもポイントは、上げたらゆっくり下ろすことです。


ちなみに余談ですが、
2つの動画で正面で一生懸命メモをとってる方は、ものすごい美人でした。


遅れて大変申し訳なかったですが、少しでも参考になれば幸いです。







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Posted by 照喜名 弘彦 at 23:10