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2013年01月27日

「信念を持たない」という信念

こんにちは。

元氣サポートルームkokokaraの照喜名です。

今日は大阪国際女子マラソンでしたね。

30km過ぎで福士さんが独走態勢に入りつつあった頃を観て、
その後セッションに入りました。

セッション後結果をチェックすると、
失速して2位になったと。

マラソンって本当に難しいですね~。

ということで、本題です。

僕は手技でも運動(カラダの使い方)指導でも、
基本的に

「こうするべき」

という信念を持っていません。

というか、持たないようになりました。

・・・だから何をやってるのか具体的に伝えづらいんですけど。

最近、

「照喜名さんに似た価値観の人がやっているブログを見つけました」

と、ある方に、
同業者のブログを紹介してもらいました。

ものすごく勉強をされていること。

勉強以上に実践を重視されていること。

そして、ビジネスの面で良い意味でシビアなこと。

僕に足りない部分をしっかりお持ちの方だと感じました。

そういう尊敬する部分は多々ありつつも、
僕とは大きく違う価値観をお持ちだなと感じる部分も。

それが、

「信念」

の部分でした。

その方も僕同様に「手技+カラダの使い方の指導」というセッションをされていたり、
またそれをワークショップで伝えていく仕事をされていました。

で、何が違うのかというと、

「カラダの使い方」

に関する、信念。

「筋トレやストレッチや、やっちゃダメだ」

と、断言されていたんですね。

細かいことを書きすぎると特定されてしまってめんどくさいことになるので、
それ以上の情報は書きませんが、
とにかくそれはしっかりはっきりと主張されていたんです。

僕が疑問に思うのは、
果たして、
カラダに関することで、

「全ての人に共通して、これはダメでこれは良い」

というものがあるのか・・・ということ。

僕は筋トレもストレッチも運動指導の中に取り入れてますが、
逆にいうと、
筋トレとストレッチさえしていれば全て解決するとも思っていません。

筋トレが必要な人には筋トレを指導するし、
必要ないなら、しません。

ストレッチも、他のエクササイズも、同様です。

そもそも一口に「筋トレ」といっても無数のバリエーションがあります。

その全てをバサッと全否定するって、どうなの?という想いもあります。

カラダの使い方がうまくなったり、
無駄な緊張がとれたり、
動きに連動性が出たりしたら、
そりゃあ動きは楽になるし、
カラダの不調も軽減するだろうし、
潜在能力も引き出されると思います。

が、世の中には、
少なからず「単純に筋力が不足している」状態の方もいるのです。

必要最低限の筋力が不足しているのに、
動きの質ばかり追い求めても充分にパフォーマンスは向上しません。

筋力を回復するには、筋肉に負荷をかける必要があります。

いろいろな状況の方がいる。

だから、これが正しくてこれが間違いなんて、
断言できないと思うんです。

僕にとって、
手技や運動指導は、
「手段」であって「目的」ではありません。

じゃあ目的は何かというと、

「お客様の心身のエネルギーがより高まった(整った)状態をつくること」

です。

その目的のために、
僕の中にある引き出しの中から、

「お客様のカラダに合う方法」

を使っていきます。

お客様のカラダが何を欲しているのかは、
お客様のカラダ自体が知っているのです。

そのカラダのサインをキャッチして、
カラダが喜ぶ「手段」を使っていきます。

同じ人でも、
今セッションをするのと、
来週セッションをするのとで、
メニューが変わると思います。

それが当たり前ですよね。

今はゆるめるようなカラダの使い方が合ってるかもしれないけど、
来週は筋トレ的なトレーニングが合ってるかもしれません。

何が正しいかは、その時々の状況によって違うと思います。

施術者・トレーナーの側が「手段」に関して信念(悪く言うと、思い込み)を持ちすぎてしまうと、
カラダのサインをキャッチできなくなります。

僕は、手段に関しては、
あえてこれといった信念は持たないようにしています。

カラダのサインを感じて、
そのときカラダが欲している刺激を、
僕の引き出しの中から引っ張り出して、
提供します。

どんなエクササイズも、
エクササイズをやってもらうのが目的ではないと思うんです。

エクササイズの先に、目的があると思うんです。

エクササイズは、あくまで手段。

あまりその方法論にとらわれすぎてしまうと、
手段が目的化してしまいます。

トレーナーの信念を、お客様のカラダに押し付けてしまうことになります。

そういう指導の仕方だと、
お客様本来の可能性に蓋をしてしまう可能性があります。

僕は自分がそういう風に手技や運動指導を使ってきていたのを反省し、
今はお客様のカラダが欲していることを感じることを最も重要視しています。

「どういう手技を使う・どういう運動指導をする」

という手段・方法論に関する信念はなくて、
結果的にお客様の心身の状態をしっかり高める・整えるという目的に関して、
信念を持っています。

まぁでも、

「あれはダメ、これが正しい!」

と断言するトレーナーに指導を受けた結果良くなるのなら、
それはそれでアリかもしれないですね。

どっちでもいいです。

元氣な人が増えるなら!

なんだこの終わり方。

ありがとうございました。


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Posted by 照喜名 弘彦 at 17:29