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2013年08月17日

待つ。とにかく待つ。結果に執着せずに。

こんばんは。

元氣サポートルームkokokaraの照喜名です。

8月8日に1周年を迎え、
おかげさまで2年目は忙しいスタートになりました。

セッション、DVD販売、そして県外出張。

県外出張は自己主催ではなく、
MPP協会さん主催「フィジカル&メンタルセミナー」の、
フィジカル編講師を担当させていただきました。

東京・大阪と週末2連発!

とても楽しく貴重な経験をさせていただきました。

セミナーの様子⇒ 

上のリンク先をご覧いただくと、盛り上がった様子が伝わると思います!

ご参加いただいた皆様、
そしてMPP協会のみかさん、チャーリーさん、りえ子さん、
本当にありがとうございました!

そしてkokokara的には会員様限定の1周年キャンペーンが予想外にヒットし、
嬉しい悲鳴でした!

キャンペーンをご利用いただいた皆様、ありがとうございました!

今後も皆様にお役立ていただけるような情報を発信していけるよう、
日々努力していきます。

・・・このブログも更新頑張ります。。。

ということで、本題です。

セッションの、特に手技を使うときに心がけていて、はっきりと効果の違いを実感していること。

それが、「待つ」です。

仕事やプライベートでの人間関係にもこの気づきを活かさればいいのですが、
そこまでまだ人間が出来ていません。。。

が、手技のときは、バッチリです。

「待つ」方が、うまくいくことが多いなぁと感じます。

もちろん、全てじゃないですが。

例えば、骨格調整。

以前の僕なら、正常な関節の動きを取り戻すべく、
「僕が動かす」という意識でやっていました。

お客様のカラダからしたら、
「この人(照喜名)に動かしてもらう」
ということですよね。

それでもまぁうまくやれば関節の動きは良くなるんですけど、
でもそれって、
お客様のカラダが自発的にそうなったわけじゃないんですよね、当然ですけど。

じゃあ「待つ」っていうのはどういうことかというと、
文字通り、待つんですね。

説明になってないですね。

お客様のカラダが自発的に動くのを、待つんです。

でも、ただ待つだけじゃないですよ。

「ヒント・きっかけを与える」ことは、します。

例えば股関節を曲げる動きに制限がかかっているとします。

その制限が外れれば、本来の動きを取り戻せる。

以前の僕なら、僕の手技によって制限を外し、動きを取り戻すということを、していました。

が、今は、待ってるんです。

股関節が、自発的に本来の動きに取り戻すのを。

でもね、ただ待ってるだけだと、変わりにくいかもしれません。

本来の動きを忘れてしまっているから、制限がかかった状態になっているんです。

忘れているのを、思い出させてあげたい。

だから、「こう動いたらいいんじゃないかなー」って、ヒントを与えます。

ヒントを与えたら、カラダが答えを思い出すのを、ひたすら待ちます。

待って、待って、待ち続けます。

で、カラダが答えを思い出したら、本来の動きを取り戻すことになります。

そんなまわりくどいやり方をしないで、僕の手技で制限を外すことも出来ます。

時間的には、そっちの方が早いかもしれません。

じゃあなぜ、いちいち「待つ」というまわりくどいやり方をするのか。

それは、どっちのやり方にするかで、その後のカラダの機能に差が出るからです。

僕が制限を外す⇒自発性がない

ヒントを与えて待つ⇒自発的

お客様のカラダが自発的に本来の動きを取り戻すことで、大きく変わること。

そのひとつは、「筋出力」です。

関節を動かすのは、筋力です。

誰かに動かされた関節と、自分で動きを学習した関節。

力の入り方が、格段に変わります。

カラダ的には、ほっといても誰かに動かしてもらえるなら、
いちいち自分で動くために筋出力を高めるなんてエネルギーの無駄使い、
したくないと思うんです。

でも、いくら外力で動きがスムーズになったとしても、
結局日常生活やスポーツ動作で関節を動かすのは、
その人自身の筋力です。

だから、筋肉の出力がしっかり高まってくれないと、
関節がスムーズに動く状態は、長く持続できないんですね。

だから僕は、効果を持続させてカラダが楽な状態が長持ちするために、
何よりその人本来の状態に戻っていただくために、
「僕が動かす」のではなく「お客様のカラダが動くのを待つ」という方法を選択しています。

結果的にね、「待つ」方が、やっぱり身体機能は上がりますよ。

日頃のセッションでもお客様に実感していただいていますし、
大阪や福岡でやって骨格調整のセミナーでも参加者の皆様に体感していただきました。

来月東京でもこの骨格調整の方法を1日かけて具体的にお伝えしますので、
興味があれば体感しにきてくださいね!


で、この「待つ」というのは、骨格調整に限らずなんです。

経絡アプローチでも、ストレッチでも、マッサージ的なことでも。

僕が「流す・伸ばす・ほぐす」のではなく、
「流れる・伸びる・ほぐれる」のを「待つ」んです。

その方が結果的によく流れるし、伸びるし、ほぐれるし、効果も持続します。

ただ、ひとつめっちゃ大事なことがあります。

それは、結果を焦らないことです。

むしろ、結果が出なくてもいいくらいの気持ちで、相手のカラダに委ねる。

これが大事です。

というか、これが出来ないと、結果は出ないかもしれないです。

例えば関節にアプローチするとき。

「動け!動け!」って強く念じると、その熱意に対してカラダが無意識に警戒心を抱きます。

プレッシャーを与えちゃダメなんですね。

イメージとしては、

「こうやって動いてくれたら楽だよ~。動きたくないなら、動かなくてもいいけどね~」

みたいな感じです。

あくまでもカラダの自発性に「任せる」わけですから、
プレッシャーをかけてやらせるでもなく、
結果に執着するわけでもないんですね。

その方が、結果が出ます(笑)

でも、ただ放任するわけではなくて、必要最小限のヒントを与える。

ヒントを与えすぎても、自発性が萎えてしまいますからね。

逆にヒントがなさすぎると、どうしていいかわからない。

絶妙なヒントの出し方が、あるんですね。

まぁこれって、人間関係、とくに教育でも一緒かもしれませんね。

残念ながら僕はまだそこに活かすことは出来ていませんが。。。

セッションの手技では出来ても、
いざ人と関わる・人を育てるとなると、
どうしてもエゴが介入してしまい、
言いすぎてしまったり、
逆に放置しすぎてしまったりしてしまいがちです。

手技の感覚が人間関係にも活かされるようになると、
僕は人としてステージが上がる気がします。

最後に。

手技療法の世界にも「●●式」「●●テクニック」「●●メソッド」とかいろいろありますが、
結局は「何を使うか」よりも「誰かどういう意識で使うか」の方がずっとずっと重要な気がしています。

もちろん知識や技術はどんどん深め、広げていった方がいいのは大前提です。

で、もっというと、

「その手技を使って、お客様とどう関わりたいのか」
「その手技を使う自分は、どういう自分で在りたいのか」

そこなんじゃないかなーって。

関わっている筋肉も、関節も、経絡も、神経も、リンパも、あくまでもお客様の一部なわけです。

結局関わっているのは、「ヒト」であるわけです。

だから、テクニックはあくまでも一手段であって、
「ヒトとヒト」としての関わり方を追求するのが、手技療法・ボディワークなのかな~なんて思ってます。

運動指導も一緒かな。

金さえ払えば自分が努力しなくても、この人が全部問題を解決してくれる。

それはそれでサービスとしてはアリだと思います。

が、僕個人としては、お客様とそういう関わり方はしたくないかなぁ。

急性期だったり、その他いろいろで、とにかく痛みから解放してあげた方が良いときとか、
状況によって答えも変わってくるでしょうけど、根っこにはそういう想いがあります。

ではでは、長文を最後までお読みいただきありがとうございました♪


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Posted by 照喜名 弘彦 at 20:14