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2010年02月11日
2/27の手技セミナーの内容
前回の記事では少々マニアックなことを書いてしまいましたが、
今月27日の手技セミナーではそういうことをお伝えできればと思います。
文字にすると難しい印象もあるかもしれませんが、
実際カラダを使って体感すると、非常にシンプルです。
27日は「ボディケアのための機能解剖学」というテーマなのですが、
今回はスポーツコンディショニングというよりは、リラクゼーション系でいく予定です。
なので、エクササイズを入れたりではなく、
手技・・・主に筋のほぐしによってバランスをとっていくというのをメインでやります。
「ここの筋肉がかたいからほぐそう」
だけではなく、
・その筋肉はどういう働きをしているのか?(カラダをどう動かす筋肉なのか)
・その筋肉と関連して働く筋肉は?
・その筋肉がかたくなることで、どういう悪影響が出るのか?
こういうことを実践を交えながらお伝えできればと思っています。
あとは、刺激の入れ方によって、筋肉への影響は変わってきます。
・強い刺激と弱い刺激の違い
・速い刺激と遅い刺激の違い
・表面と深部のほぐし方の違い
・緊張を緩める刺激と活性化を促す刺激の違い
こういうことをお伝えできればと。
筋肉の付き方や働きを頭に入れて施術を行うことで、より高い効果が引き出せます。
ひとつ実例を。
深部まで緩めるには、どういう刺激の入れ方が必要になるでしょうか?
解剖学的に説明すると小難しくなるので、わかりやすい例で。
僕はよくマッサージの圧を「お風呂」で例えて説明します。
お風呂でカラダを温める=筋肉を温める=筋肉を緩め血流を良くする=筋のほぐし
と、共通する部分があります。
なので、少々強引ですが、「カラダを温める=筋肉がほぐれる」と考えます。
(これはあくまでも僕の自論です)
適度にカラダが温まり、かつ深部まで温めるには、どういうお風呂の入り方が適しているでしょうか?
我慢しなきゃいけないくらいの熱いお湯に短時間入ることですか?
確かに熱いお湯に入れば短時間でカラダが温まった感じがしますが、
冷めるのも早いですよね。
しかも深部まで温まりません。
これは何故かというと、そもそも熱いお湯は身体にとって刺激が強すぎます。
強すぎる刺激には、無意識にバリアを張ります。
守ろうとするんですね。
だから奥まで熱は浸透しません。
表面が温かく(というか熱く)なっただけで、深部はほとんど温まっていないのです。
これではリラックスできません。
で、この熱すぎるお湯を、マッサージの強すぎる圧に置き換えることも、出来ます。
痛いマッサージ、痛い圧には、無意識にバリアを張ります。
なので、深部までは届きません。
弱い刺激よりは早く筋肉が緩んだような錯覚が起こりますが、
それは熱いお湯に短時間入った状態と一緒です。
物理的に強い刺激を与えたからといって、それが奥まで届くわけではないのです。
お料理で例えるのも、わかりやすいかと思います。
強火だと表面が焦げるだけで、奥まで熱が通りません。
「その場は軽くなった気がしたけどすぐ元に戻ってしまうマッサージ」
は、もしかしたら強すぎる刺激が原因かもしれません。
で、筋肉のコリが慢性的になってしまうと、痛覚がマヒしてしまい、刺激に対する感覚が鈍感になる場合もあります。
これは「マッサージ好きの強揉みが好きな人」は、ほとんどそうです。
室温90度の遠赤外線サウナよりも、岩盤浴の方が深部まで温まります。
でも遠赤サウナが好きな人は、岩盤浴じゃ物足りないのです。
強揉みマッサージと良く似ています。
料理の味付けとも、似ていますね。
濃い味に慣れてしまった人は、
素材の味を生かした薄味・・・本当はそれがカラダにとって良いとしても、
それでは物足りない。
カラダの反応をチェックすればわかるのですが、
「その人がちょうど気持ちいいと感じる圧と、その人のカラダが喜ぶ圧が一致していない」
という方が、ほとんどです。
マヒしちゃってるんですね。
濃い味付けに慣れてしまった人のように。
でもセラピストはサービス業なので、
一方ではお客様の要望に応える・・・ちょっときつい言い方をすると「欲を満たしてあげる」ことも、
それはそれで重要なのです。
チャーハンが食べたい人に、無理やり玄米を食べさせるわけにはいかない。
やっぱりバランスが大事です。
施術者側の価値観をお客様に押しつけるのはよくない。
でもだからといって感覚がマヒしちゃってるお客様の要望に応えているばかりでは、
カラダを整えることは出来ません。
どんなに良い施術でも、
それをお客様に納得し実感してもらわなければ、
不信感につながることもあります。
個人的には、
まずはお客様の要望に応えられる能力(技術だけじゃなくて、コミュニケーション能力も含め)が大事。
でもその上で、
お客様の状態を見極め、
整えるための刺激を入れていくことでより施術効果を高めることが出来ると思うのです。
それには感性ももちろん大事ですが、基盤となる知識も必要です。
知識と感性もバランスです。
現状の施術にちょっとした解剖学的な知識を加えることで、
施術効果が上がるかもしれません。
ということで、さらなるスキルアップを目指されるセラピストの方に、
今回のセミナーはオススメです。
27日はこういう感じのことを6時間かけてみっちり、でも楽しく(笑)、お伝えしていければと思っています。
まだまだ定員まで余裕がありますので、お申込みお待ちしております♪
今月27日の手技セミナーではそういうことをお伝えできればと思います。
文字にすると難しい印象もあるかもしれませんが、
実際カラダを使って体感すると、非常にシンプルです。
27日は「ボディケアのための機能解剖学」というテーマなのですが、
今回はスポーツコンディショニングというよりは、リラクゼーション系でいく予定です。
なので、エクササイズを入れたりではなく、
手技・・・主に筋のほぐしによってバランスをとっていくというのをメインでやります。
「ここの筋肉がかたいからほぐそう」
だけではなく、
・その筋肉はどういう働きをしているのか?(カラダをどう動かす筋肉なのか)
・その筋肉と関連して働く筋肉は?
・その筋肉がかたくなることで、どういう悪影響が出るのか?
こういうことを実践を交えながらお伝えできればと思っています。
あとは、刺激の入れ方によって、筋肉への影響は変わってきます。
・強い刺激と弱い刺激の違い
・速い刺激と遅い刺激の違い
・表面と深部のほぐし方の違い
・緊張を緩める刺激と活性化を促す刺激の違い
こういうことをお伝えできればと。
筋肉の付き方や働きを頭に入れて施術を行うことで、より高い効果が引き出せます。
ひとつ実例を。
深部まで緩めるには、どういう刺激の入れ方が必要になるでしょうか?
解剖学的に説明すると小難しくなるので、わかりやすい例で。
僕はよくマッサージの圧を「お風呂」で例えて説明します。
お風呂でカラダを温める=筋肉を温める=筋肉を緩め血流を良くする=筋のほぐし
と、共通する部分があります。
なので、少々強引ですが、「カラダを温める=筋肉がほぐれる」と考えます。
(これはあくまでも僕の自論です)
適度にカラダが温まり、かつ深部まで温めるには、どういうお風呂の入り方が適しているでしょうか?
我慢しなきゃいけないくらいの熱いお湯に短時間入ることですか?
確かに熱いお湯に入れば短時間でカラダが温まった感じがしますが、
冷めるのも早いですよね。
しかも深部まで温まりません。
これは何故かというと、そもそも熱いお湯は身体にとって刺激が強すぎます。
強すぎる刺激には、無意識にバリアを張ります。
守ろうとするんですね。
だから奥まで熱は浸透しません。
表面が温かく(というか熱く)なっただけで、深部はほとんど温まっていないのです。
これではリラックスできません。
で、この熱すぎるお湯を、マッサージの強すぎる圧に置き換えることも、出来ます。
痛いマッサージ、痛い圧には、無意識にバリアを張ります。
なので、深部までは届きません。
弱い刺激よりは早く筋肉が緩んだような錯覚が起こりますが、
それは熱いお湯に短時間入った状態と一緒です。
物理的に強い刺激を与えたからといって、それが奥まで届くわけではないのです。
お料理で例えるのも、わかりやすいかと思います。
強火だと表面が焦げるだけで、奥まで熱が通りません。
「その場は軽くなった気がしたけどすぐ元に戻ってしまうマッサージ」
は、もしかしたら強すぎる刺激が原因かもしれません。
で、筋肉のコリが慢性的になってしまうと、痛覚がマヒしてしまい、刺激に対する感覚が鈍感になる場合もあります。
これは「マッサージ好きの強揉みが好きな人」は、ほとんどそうです。
室温90度の遠赤外線サウナよりも、岩盤浴の方が深部まで温まります。
でも遠赤サウナが好きな人は、岩盤浴じゃ物足りないのです。
強揉みマッサージと良く似ています。
料理の味付けとも、似ていますね。
濃い味に慣れてしまった人は、
素材の味を生かした薄味・・・本当はそれがカラダにとって良いとしても、
それでは物足りない。
カラダの反応をチェックすればわかるのですが、
「その人がちょうど気持ちいいと感じる圧と、その人のカラダが喜ぶ圧が一致していない」
という方が、ほとんどです。
マヒしちゃってるんですね。
濃い味付けに慣れてしまった人のように。
でもセラピストはサービス業なので、
一方ではお客様の要望に応える・・・ちょっときつい言い方をすると「欲を満たしてあげる」ことも、
それはそれで重要なのです。
チャーハンが食べたい人に、無理やり玄米を食べさせるわけにはいかない。
やっぱりバランスが大事です。
施術者側の価値観をお客様に押しつけるのはよくない。
でもだからといって感覚がマヒしちゃってるお客様の要望に応えているばかりでは、
カラダを整えることは出来ません。
どんなに良い施術でも、
それをお客様に納得し実感してもらわなければ、
不信感につながることもあります。
個人的には、
まずはお客様の要望に応えられる能力(技術だけじゃなくて、コミュニケーション能力も含め)が大事。
でもその上で、
お客様の状態を見極め、
整えるための刺激を入れていくことでより施術効果を高めることが出来ると思うのです。
それには感性ももちろん大事ですが、基盤となる知識も必要です。
知識と感性もバランスです。
現状の施術にちょっとした解剖学的な知識を加えることで、
施術効果が上がるかもしれません。
ということで、さらなるスキルアップを目指されるセラピストの方に、
今回のセミナーはオススメです。
27日はこういう感じのことを6時間かけてみっちり、でも楽しく(笑)、お伝えしていければと思っています。
まだまだ定員まで余裕がありますので、お申込みお待ちしております♪
Posted by 照喜名 弘彦 at 18:46