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2010年04月24日

臓器・器官と筋肉の関係

まずは動画をご覧ください。

先日の「東京こころとからだ塾」での1コマです。




「甲状腺」と、関連する「小円筋」について。

甲状腺は分泌する「甲状腺ホルモン」の働きによって、
「全身の細胞の代謝を促す」役割を持っています。

小円筋は、主に肩関節の外旋(腕のそとひねり)に働く筋肉。


代謝が落ちると、老廃物の蓄積がうまくいかずむくみにつながったり、
ほかにも冷え症・肥満などにつながりやすくなりますが、
逆に上がりすぎる(甲状腺機能亢進)も、それはそれで心身に悪影響を及ぼすことあります。

甲状腺機能亢進で起こる症状としては・・・

動悸(心臓がどきどきする)、頻拍(心拍数が多い)、汗かき、湿った皮膚、たくさん食べるのにやせる、手の指が震える、疲れ易い、暑がり、イライラして落ち着きがない、軟便・下痢傾向、不眠症などがあります。月経過少、無月経にもなりやすい。 頻脈が続くと、脈が乱れ、さらに心不全を起こすことがあります。 また、眼球突出や眼光が鋭くなるなどは有名な症状です。 骨粗鬆症にもなりやすくなります。


その甲状腺機能に働きかけるのが、筋肉でいうと、小円筋の働きになります。


動画での実験は、
まず最初に小円筋の働きをチェック。

肩外旋の可動域(動く大きさ)と筋力をチェックします。

そして、その後、甲状腺機能を高めるための刺激を入れる。

・・・甲状腺機能を高めるなら機能亢進の方にやっちゃまずいじゃないかという質問もあるのですが、
「バランスをとる」という意味です。

(厳密には、機能低下と機能亢進へのアプローチも、違いがあります。)

甲状腺機能を高めるための刺激としては、
代表的なものとして、

①手足の反射区への刺激

②甲状腺への神経伝達の促進

③(東洋医学的に)経絡・経穴(ツボ)への刺激

などがあります。

もちろん、
関連する筋肉(小円筋)へ適切な刺激を入れることで、
甲状腺機能へ働きかけることもできます。


前置きが長くなりましたが、
動画では、

小円筋の働きをチェック⇒手の甲状腺反射区を刺激⇒小円筋再チェック

ということをやろうとしています。


説明がくどいですね(笑)


甲状腺に良い刺激が入ると、関連する小円筋の働きも改善されます。

小円筋の働きが改善されると・・・腕が外ひねりしやすくなる。

腕を外にひねるという動きは、自然に「胸を張る」姿勢に連動しています。

猫背のままで腕を外にひねるのは難しいですよね。

難しいというか、動きの連動として、不自然です。

逆にいうと、猫背の人は、腕も内ひねり気味になっている方が多いのです。

猫背⇒腕が内ひねり⇒小円筋が働かない⇒甲状腺機能も低下⇒代謝に影響

こういう図式です。


小円筋を活性化させることで甲状腺機能に良い影響を与えることが出来るので、
(・・・例えば小円筋の反射区(特に手)は痛がる人が多いのですが、
小円筋のエクササイズによって、その痛みが軽減します。)
腕を外ひねり気味にして、胸を張った姿勢でいるようにする(=小円筋をしっかり使う)ということが、
代謝の改善につながっていく可能性もあります。

劇的な変化を起こすわけじゃないですが、
そういう悪い癖を少しずつ改善していくことで、
カラダは確実に蘇ってきます。


で!


もっと大事なこと。


甲状腺機能を改善したい⇒小円筋のエクササイズやストレッチ


これだけでは、表面的です。

根本解決に近づくには、
「なぜ甲状腺機能が低下・亢進したのか?」という根本原因を探る必要があります。


甲状腺の働きがおかしくなってしまったことには、ちゃんと理由があるのです。


カラダは、ただなんとなく悪くなるわけではありません。


必ず何か原因があって、カラダなりに全身のバランスを整えるためにやりくりをして、
その結果どこかに「不調」という形で現れるだけなのです。


慢性症状の場合、
だいたい目に見える症状(自覚症状)というのは、根本原因ではないことがほとんどです。


だから自覚症状だけを改善させても、効果が長続きしないのです。


もちろん、まずは自覚している不快な症状を軽減させることも大事なのですが。


僕の経験上、甲状腺機能のバランスの崩れに影響しているのは、腎の機能低下です。


腎に適切なアプローチをすることで、甲状腺も整ってくることが多いです。


じゃあなんで腎の機能低下が起こっているのか・・・深いですねぇ(笑)


今夜はこれから、琉球舞踊をやっている方の施術に入ります。

左腰が痛くて、身体を右にひねりづらいと。

明日舞台らしいんですよね。

こんなときは、根本原因を探っている余裕はありません(笑)


とりあえず目先の不快な症状をとる⇔根本原因から解決する


これもバランスです。


状況によって使い分けることが大事ですね。


でも前者ばかりに意識を向けすぎると、心身のバランスを崩してしまう場合も多いです。


・・・こういう話って文字にするとすごく長くなりわかりづらいですが、
実際話すと数分なんですよね。

理屈だけではなく、体感していただくこともできますし。

結局頭だけで理解しても、腑に落ちないんですよね。

頭で理解した知識・情報は、実体験として落とし込む必要があります。

それはすごく大事。

「わかったつもり」で終わっても、身になりませんもんね。


あ、沖縄で毎月やっている「手技セミナー」ですが、秋くらいから県外でもやろうと思っています。


「こころとからだ塾」とは別で。


「こころとからだ塾」はセルフケア中心の健康講座的な位置づけなのですが、
手技セミナーはボディケア・運動指導などに携わる方に向けた内容です。


秋くらいから、大阪・東京でやろうと思っています。


せっかくなので「二日間コース」にしようと計画中です。


丸二日間の手技セミナーなら、いくら払えますか?(笑)


たぶん内容は相当濃いです。

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Posted by 照喜名 弘彦 at 21:05