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2013年01月16日

「老人=高齢者」では、ない。

こんにちは。

元氣サポートルームkokokaraの照喜名です。

80歳の登山家三浦雄一郎さんの言葉です。

「老人=高齢者」では、ない。

僕はよくワークショップなどで、
次のような質問をします。

「カラダが老化するとは、具体的にどういう状態だと思いますか?」

いろいろな答えが出ます。

・疲れ(痛み)やすくなる
・疲れ(痛み)がとれにくくなる
・重力に負ける
・背中が丸くなる
・足腰が弱る
・筋力が落ちる
・柔軟性が落ちる


・・・などなどが良く出てくる答えです。

次に、

「では、ココロの老化とは、具体的にどういう状態だと思いますか?」

そこで出てくるのは、

・感動しなくなる
・ワクワクしなくなる
・好奇心がなくなる
・チャレンジしなくなる
・失敗を恐れる



・・・などなどがよく出てきます。

どれも納得!ですね。

で、僕は、

「老人=高齢者・・・ではない」

と思っているんです。

誰でも生きていれば年齢は重ねていくなので、
少しずつ高齢になってきます。

時間の進み方は、平等。

でも、老化の進み方は、個人差がありますよね。

上に挙げたように、

疲れ(痛み)がとれにくくなって、重力に負けてきて、背中が丸くなって、足腰が弱って、筋力が落ちて、柔軟性が落ちて、
感動しなくなって、ワクワクしなくなって、好奇心がなくなって、チャレンジしなくなって、失敗を恐れる・・・

ような要素が強い人って、
20代でもいると思います。

「老化した人」を「老人」と呼んでいるのであれば、
20代でも老人がいるということになります。

でも、20代の人のことを「高齢者」とは言いません。

だから、「老人=高齢者・・・ではない」と思うのです。

ココロとカラダは繋がっています。

ひとつのものです。

だから、ココロが前を向いているとカラダも老化しづらいし、
カラダに不調が出たとしても回復が早いです。

なので、明確な目標がある方とない方とでは、
同じような症状で同じような治療をしても、
治り方に差が出るかもしれません。

三浦雄一郎さんも、

「老いよりも目標を失うのが怖い」

と仰っているくらいなので、
明確な目標をお持ちで、
だから若々しいカラダを維持されているのかもしれませんね。

「老人=高齢者」では、ない。

昨日、kokokara史上最高齢のお客様にご来店いただきました。

92歳です。

股関節の機能がかなり衰えてしまっていて、
特に右脚をほとんど持ち上げることが出来ません。

歩くのもそうなんですが、
椅子の座り立ち、
車の乗り降りなどにもだいぶ苦労されているようです。

このお客様、旅行がお好きらしいんですね。

そして、まだまだ、旅行に行きたい。

でも、今のカラダの状態では、なかなか難しい。

だから、また旅行に行けるカラダになりたい。

明確な目標があります。

92歳ですよ。

すごいですよね。

股関節の状態をチェックさせていただくと、
確かに相当機能が衰えています。

筋力が落ちて、硬縮しています。

関節を少しでも動かそうとすると、
筋肉が硬直してなかなか動かすことが出来ません。

硬いから弱くなるのか、
弱いから硬くなるのか。

状況によっても、違うと思います。

が、多いパターンは、

「弱くなって、硬くなる」

だと思います。

関節を動かしたり安定させるための筋力が弱くなると、
当然関節の動きに制限が出たり不安定になってきますよね。

でも、守らなきゃいけない。

筋力で守れないのなら、固めるしかないのです。

そうやって、
関節を守っています。

だから、

「硬いから緩める」

と単純にアプローチをしてしまうと、
カラダからしたら、

「老人=高齢者」では、ない。

と、なるかもしれないです。

硬くなっていることに理由があるのなら、
その理由までしっかりカラダの言い分を聴いてあげる。

筋力が低下してるから、固めて関節を守っている。

のだとしたら、
緩めるだけじゃなくて、
しっかり筋力を取り戻すアプローチも必要かもしれません。

「じゃあ運動か」

ということになるのですが、
そもそも関節(周りの筋肉も含)がガチガチに固まってしまっているので、
その状態で動かそうにも、動かせないんですね。

だから緩める必要もあるのですが、
緩めるだけで筋力を回復していかないと、
また固まる。

「じゃあどうするんだ!」

という感じですが、
「緩める」と「動かす(筋力を回復する)」を並行してやっていく必要があるかもしれません。

・・・話が具体的なアプローチ法に入ってしまいましたが、
結論としては、

「92歳で、しかも関節の機能はだいぶ衰えていたけれども、目標を持っている分、予想以上に機能が回復できた」

ということでした。

この方には今後しばらく週1ペースでセッションを受けていただくことになりました。

どこまで機能を回復できるか・・・僕にとってもチャレンジです。

ありがとうございました。

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Posted by 照喜名 弘彦 at 12:00