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2013年09月19日

関節を擬人化する

こんばんは。

元氣サポートルームkokokaraの照喜名です。

僕は手技コンディショニングの時に、
お客様のカラダを擬人化してアプローチをすることが多いです。

関節でも筋肉でも内臓でも、ヒトに例えて考えるんです。

カラダは、施術者の持つイメージに反応します。

むしろバリアが解けてる状態だと、イメージだけでも反応します。

だから、物理的なアプローチだけではなく、
どのようなイメージを持って施術をするのかというのが、
非常に重要なんだと感じてます。

で、関節でも筋肉でも内臓でも、ヒトの一部ですからね。

カラダに関わるということは、そのヒトと関わるということだと思っています。

単に関節の動きをスムーズにする、筋肉を緩める・・・ということだけではなく、
お客様との関わり方が施術に反映されると思っています。

自分が、助けてあげたいのか。

お客様本来の機能を引き出すサポートをしたいのか。

施術者がどっちの価値観を持っているかで、
手技の内容も変わってくるのだと思います。

施術を施す際に、

「自分はお客様とどのように関わりたくて、この手技を施しているのか」

というところまでイメージを持てると、
施術に深みが出ると思います。

僕は、施術によって関節の動きをスムーズにするだけでは足りないと思っています。

当たり前ですが、
結局施術後はお客様本人がその関節を自ら動かして生活するわけなので、

「お客様が自分で自分の関節を動かす能力」

を高めることが重要だと思っています。

関節を動かしているのは、筋肉です。

なので、関節をスムーズにする手技を施すのであれば、
最終的にその動きに関わる筋肉の働きを活性化することも目標になります。

じゃあどうすれば、筋肉が活性化するのか?

「施術者に動かしてもらう」だけの依存的な状態ではなく、
「自ら動ける」という状態にしたい。

自主性ですね。

カラダの自主性を引き出す関節のアプローチ。

そこで僕は、関節を擬人化して考えるんですね。

結論としては、「動くきっかけ」を与えるだけです。

きっかけだけ与えて、カラダが反応してくれたら、
あとは自主的に動こうとしてくれます=筋肉が活性化します。

逆に、施術者側でしっかり動かしてあげると、どうなるか。

カラダは、それに頼ってしまって、自ら動こうとしてくれません。

カラダの反応をチェックすれば、すぐにわかります。

「動くきっかけ」だけを与える最小限の刺激と、
「施術者がしっかり動かしてあげる」刺激。

前者の方が、筋出力が上がります。

後者はむしろ、筋出力が落ちてしまうことが多いです。

この現象を、擬人化して考えると、当たり前のことが起こっていることがわかります。

その人が出来ることまで全部助けてあげて楽をさせていると、
元々出来たことまで出来なくなってしまいます。

逆に、うまく「動きたくなるきっかけ」さえ与えることが出来れば、
自主的に喜んで動いてくれますよね。

全部やってあげるのではなく、
やりたくなるようなモチベーションを引き出すんです。

全部やってあげると、自主性を奪い、逆に怠け心を育ててしまいます。

たぶんそれは、関節も同じ。

必要以上の刺激は、自主性を奪います。

なので、最小限の刺激量で、きっかけだけ入れます。

僕の関節アプローチを受けた方は、

「え?たったこれだけの刺激?」

とビックリされます。

それでも、
しっかり動かしてあげるよりも、
その後の自分で動かしてみたときの動きは良くなっていることが多いのです。

関節の動きが良くなるような「きっかけ」となる刺激を入れたら、
その動きに関わる筋肉の働きまで高まり、
動きやすくなります。

そこで「はい、終わり」ではなくて、
せっかく動きやすくなったのなら、
その状態をしっかりインプットしていきます。

「この関節は、動きやすくなったよ!」

という情報を、脳にインプットするのです。

インプットされると、その関節の情報が書き換えられます。

逆にそこでしっかり良い変化をインプットしておかないと、
せっかく動きが良くなっても脳が持つ情報は古い(動きが悪い)ままであり、
カラダと脳にギャップが出来ます。

脳からすると、

「あれ?おかしいな。この関節は、こんなに動かないはずだぞ」

となるんです。

良くなっているのに、違和感を感じるんです。

で、脳は違和感を嫌うので、違和感を無くそうとします。

関節の動きを、元の制限がかかった状態に戻してしまう・・・ということです。

そうなると、残念ながら

「施術中や直後は良かったのに、元に戻ってしまう」

という状態になります。

逆に、
脳に「動きが改善されたよ」という情報をインプットして受け入れてもらえば、
それが「当たり前」になって、その状態は長続きします。

要は、施術効果が長持ちするということです。

では、そうやって脳に良い情報をインプットするには、どうしたらいいのか?

それは、来週月曜の東京手技コンディショニングセミナー「骨格調整」の中でお伝えします!

長々と引っ張りましたが、宣伝でした!

あと数席空いていますので、ご参加お待ちしております。

「きっかけを与えるだけの骨格調整」

も体験していただけますし、習得していただけます。

ではでは。


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Posted by 照喜名 弘彦 at 20:25