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2022年10月17日

アトピーと副腎①

メンタルに関する内容が続いてきましたが、
今回はカラダ系です。

アトピーの標準治療で処方される代表が、
ステロイドの塗り薬です。

「ステロイド」というのはひとつのホルモン名ではなく、
グループ名です。

副腎皮質のほか、
卵巣・精巣から分泌されるホルモンも

ステロイドホルモンのグループです。
スポーツの大会などでドーピング規約違反になる「アナボリックステロイド」は、
男性ホルモン(テストステロン)です。

小学生の頃、
ベン・ジョンソンが「ステロイド使用により金メダル剥奪」されたニュースをみて、

「おれもステロイド使っているからオリンピック出られないんだな」

と本気で思ったことがあります。

「ステロイド違い」だし、
そもそも使用の有無に関わらずオリンピックに出るような才能はなかったのですが笑。

アトピーの治療で使われるステロイドは、
副腎皮質から分泌される「コルチゾール」というホルモンとほぼ同一の作用をするように人工的につくられたもの、
らしいです。

「コルチゾール」には「炎症を抑制する働き」があるため、
皮ふの炎症を抑える働きを狙っているんですね。

あとは「免疫抑制」の働きもあり、
アトピーを「免疫の暴走」と判断し、
その暴走を抑制するために使う、
という考え方もあるようです。

コルチゾールに限らず、
長期間ホルモンを外から投与し続けることで、
カラダになにが起こるのか。

決して医学的根拠があるものではなく、
僕が整体師としてカラダの反応を観察してきた経験的に感じていることなので、
個人の感想としてお読みください。

長期間ホルモンを投与することで、

「そのホルモンの分泌腺(分泌する臓器・期間)の機能低下」

が起こってしまう可能性があります。

つまり、
副腎皮質ホルモンを長期間投与し続けることによって、
副腎機能の低下が起こる可能性があります。

整体的なカラダの反応チェックでは、
ステロイド長期使用者のほとんどに、
副腎機能低下の反応がみられます。

副腎機能低下が起こると、どうなるのか。

副腎が分泌するホルモンにもいろいろありますが、
ほとんどに共通するのが、

「心身を交感神経モードにする」

という働きです。

交感神経というと「ストレス」という悪いイメージが先行する方もいるかもしれませんが、
「活動的になる、やる気が出る」なども良い意味での交感神経モードです。

副腎機能が低下すると「良い意味での交感神経モード」にも入りづらくなり、
どんどん無気力になっていきます。

僕も「今思えばあの頃は副腎機能がMAXで弱っていただろうな」という時期は、
お風呂に入ることや歯を磨くことさえとても億劫に感じていました。

日常生活のすべてが億劫でたまらない。

うつ状態ですね。

そして「交感神経モード」というのは、
外部からのストレスから身を守るときにも役立ちます。

逆にいうと、
副腎疲労モードというのは「ストレスから身を守れないモード」でもあるので、
心身に降りかかるいろいろなストレスからのダメージを受けやすくなります。

「外部からのストレスに弱い⇒少しの(弱い)ストレスからでも強いダメージを食らってしまいやすい」

という、超繊細モードになります。

基本的に無気力状態で、
歯を食いしばってがんばって動いてみても、
少しのストレスから心身ともに大きなダメージを受けてしまう。

非常に生きづらいですよね。

副腎機能低下が慢性化・深刻化すると、
そのような状態になっていきます。

そして副腎なら副腎だけの問題ではなく、
全身すべてのホルモン分泌が精密な協調性をもって働いているので、
1か所の負担が増大してしまえば、その悪影響は他のホルモン分泌にも及びます。

全身のホルモンバランスが崩れることによって、
ホルモン分泌をコントロールしている自律神経の働きも乱れてくる。

根深い「自律神経失調」の状態に陥ってしまう可能性もあります。

僕は慢性的なアトピー症状を緩和していくために優先したいもののひとつが、

「副腎機能の復活」

だと感じています。

長くなったので、続きはまた今度。

アトピーと副腎①

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Posted by 照喜名 弘彦 at 19:00 │副腎